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神社や仏閣だけがパワースポットではありません。地の力が集まって天に放たれるところ、昔より信仰対象のところなど、日本にはパワースポットが満ちています。東京を例にさまざまなパワースポットをご紹介しましょう。

根津権現の名で親しまれる根津神社


東京駅のドーム下はスポットライトが当たると人気


美しい目黒雅叙園の庭園(HPより)


東京にはさまざまな神社やお寺があります。そしてそれらの多くはパワースポットとして人気を集めています。

たとえば明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする明治神宮(境内にはパワースポットとして、とくに人気を集める清正井もあります)、恋愛にご利益があるために独身女性に圧倒的な人気を誇る東京大神宮、「当たる」と知られる皆中稲荷神社(境内には「宝くじに当ててください」と書かれたお札がたくさんありました・笑)など、名をあげればキリがありません。

前述した神社はこの連載で取り上げていますので、ぜひバックナンバーを覗いてみてください。

右横に写真を掲載した根津神社も東京(文京区)にある人気が高い神社です。

日本武尊(ヤマトタケル)が1900年前に創祀したと伝わる伝統ある神社で、東京十社に数えられており、「根津権現」と呼ばれて下町の人たちに愛され続けています。境内にある「願かけカヤの木」は学業にご利益があると受験生に人気です。

さて、こうした由緒ある神社、寺院の多い東京ですが、いわゆる仏閣神社ばかりがパワースポットではありません。さまざまな理由でパワースポットマニアに評価されている場所が数多くあるのです。

上野恩賜公園は公園内に神社や不忍池といったパワースポットがあり、緑も多く、文化施設が多いために「上野の山」全体をパワースポットと見る人も多いのです。

建造物でいえば東京駅(丸の内駅舎)も外せません。1914年に竣工され、2012年に再開業された東京駅は辰野金吾の名建築です。

南・北口改札を出た位置にあるドームは、「天井からの光がまるでスポットライトのように見える」ことからパワースポットとして隠れた人気があります。

日本国内最初の総合結婚式場として知られ、レストランの評価も高い目黒雅叙園には伝説が残っています。かつてこの地にお寺があり、西運上人という僧侶がいました。放火の罪で処刑された八百屋お七を27年に渡り供養し、お七は西運のおかげで成仏できたというのです。西運が使ったと伝わる井戸も残り、いつしかパワースポットとして注目を集めています。

このように、仏閣神社でなくてもパワースポットはたくさんあるのです。

イベントに合わせて色を変える東京スカイツリー


東京湾の花火大会とお台場に続くレインボーブリッジ


偉大なる地球のパワーを集め、それを天に向かって放出する場所は強力なパワースポットでもあります。

前回の連載で取り上げた東京23区内最高峰の愛宕山にある愛宕神社と東京タワーも、それがパワースポットである所以です。

東京の高いところといえば、前回取り上げた東京タワーよりも高さが約300m高い634mの東京スカイツリーがあります。

また、パワースポットはその方角、位置といった“風水”にも大きく関連しています。

東京スカイツリーはその高さから、地のパワーを集める場所であると同時に、その立地に意味を解く識者もいます。

なぜならば、東京スカイツリーは鹿島神宮と富士山を結ぶ線上に位置しています。さらに、江戸と日光を結ぶライン上でもあるのです。

“万全”なパワースポットに思えるのは私だけでしょうか?

日本全国を旅すると、高いところとは別に海のパワースポットも数多く点在しているのに気づきます。

生命の源である海は愛の象徴でもあります。絶景の海がパワースポットとして人気を博しているのも、その美しい景色が愛を育むのに最適だからでしょう。

また、海の厳しい自然環境が育てた奇岩や夫婦岩などもパワースポットとして名を馳せています。

列強への対抗策として徳川幕府が命じて洋式の海上砲台を築いたのがお台場の始まりといえます。ある意味、当時の日本(幕府)が列強の脅威に備えるべくパワーを結集させた場所がお台場なのです。

結果的にその砲台は活躍の場が与えられずに開国となりましたが、それでも歴史に名を残したのは間違いありません。

そのお台場もレインボーブリッジの建設やゆりかもめの開通とともに新しい街、海の公園が整備されてからずいぶん経ちました。兵器の場から平和の街へとイメージを一新したわけです。

その象徴が2000年にフランス政府から制作が認められて設置された「自由の女神像」です。

この自由の女神は金運アップ、あるいはデートのときに立ち寄るといいというパワースポットとして人気を集めています。

時代の移り変わりと同時にまったく別の姿になったお台場ですが、東京スカイツリー同様、人造物のパワースポットとして注目されることになるのですから、なんだか不思議な気がします。

東京とは思えない清涼感の等々力溪谷


豊島園にある庭の湯


江戸にも富士山信仰は広まっていました。富士山が眺められる都内の名所も数多くあります


名峰を象徴とする山岳信仰、銘木や森、泉などの景観を敬う自然信仰なども庶民信仰として日本の歴史を飾ってきました。

歩くにはずいぶん距離があるので行きづらく、さらに多忙で富士山まで行く暇がない江戸庶民たちが、富士山の代わりに境内に設けて登ったという「富士塚」の存在も、山岳信仰のひとつのあらわれでしょう。

東京にもパワースポットとして人気が出た緑の名所がたくさんあります。

今や海外からの観光客も気軽に登山している高尾山もそのひとつです。高尾山には高尾山不動院があり修業の場としても知られていますが、高尾山には天狗伝説があるように、もともと神秘的な場所です。

また、高尾山に登ると富士山に登るのと同じご利益が得られるという富士山信仰につながる言い伝えもあります。

さて、東京には緑のパワースポットも数多く点在しています。

世田谷区の“東京23区内唯一の溪谷”である等々力溪谷は、暑い日でも涼風の吹くところです。弁財天なども祀られていますが、溪谷そのものからも十分に地球のパワーが感じられます。

深大寺もまた、深大寺そのものに加えて周囲の緑の貴重なパワーが感じられる場所となっています。

等々力溪谷も深大寺もこの連載で取り上げていますので、興味があれば続けて読んでみてください!

さて、そのほかにも桜の名所として知られる千鳥ヶ淵、江戸幕府によって開園された小石川御薬園が整備された小石川植物園と小石川後楽園、武蔵野の景観を保護するために造園された石神井池など、自然が感じられるパワースポットが数多くあります。

世界自然遺産にも登録された小笠原諸島の父島は、島が形成されて以来一度も大陸と陸続きになったことがなく、固有種が多数生存することでパワースポットと見る人々も少なくありません。

このように、緑のパワースポットが数多く存在しています。

加えてこんなパワースポットも発見しました。それは、豊島園に生まれた温泉施設です。名称は「ハーブと天然温泉 豊島園庭の湯」といいます。数々の温泉施設に日本庭園も整備された癒しのスポットです。

もともと豊島園は豊島氏が治めていた練馬城の跡地にできた施設。その歴史だけでもパワースポットたる所以といえそうですが、それよりも東京に新しく湧いた温泉に入ってリラックスするということがなによりのご利益なのでしょう。密かなパワースポットになっているようです。



今回は東京都内で散策しましたが、お住まいのところにも同じようなパワースポットはたくさんあるはずです。それらを訪ねる小さな旅も素敵なものです!

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< PROFILE >
遠藤 里佳子
旅行雑誌ライター。国内外の旅を多く取材。全都道府県を制覇(通過ではなく宿泊をしてカウント)したのは32歳のとき。ハワイやカナダ、オーストラリア、東南アジア、中国など太平洋圏に詳しい。
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