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さあ! キャンプに最適なシーズンが到来しました。河原で遊ぶ、海で遊び、森で遊ぶ。ファミリーで大自然を満喫できる季節です。これからの季節を大いに楽しむため、そして危険を回避するための知識を身につけておきましょう。
【図鑑で子どもと一緒に研究しよう】

図鑑を持っていくと子どもと一緒に自然を楽しめる


子どもが使えるアウトドア用品はたくさんある


SOTOが発売している「虫の寄りにくいランタン」


軽量で電池も長持ち。アウトドアにも革命をもたらせたLED用品


ドイツで生まれた「ごきぶりポーカー日本語版」。8歳から遊べ、6人までゲームできる。
今回のプレゼントはこちらを用意!!


お出かけのときはすぐに積めるようにあらかじめ用意を
普段だったら「出かけるわよ」と声をかけると、子どもたちは必ず携帯型ゲーム機をバッグに入れる。たしかにゲームをやらせとけば静かだから、親としてももってこいといえるのだが、あえてゲーム機をご法度にして自然を満喫してみたらどうだろう。
ファミリーキャンプ成功の秘訣のひとつに、「親も一緒に楽しむ」がある。
「教えてやろう」と意気込むよりも、親も子どもと一緒になって遊ぶのがいちばんだ。
たとえば、昆虫や植物、星座の名前がわからなくたっていい。親も子どもと一緒になって図鑑で調べればいいだけのことだ。
最初のキャンプは昆虫、次は星座などとテーマを決めて子どもと一緒に研究するといいだろう。

【子どもを自立させるには子ども専用用具を】
子どもを自立させる。これもキャンプの大きな目的であり、キャンプのなせる業だ。
そのためには子ども専用のスコップや観察用具、アウトドアチェア、カップ、お皿などを用意しよう。それらはすべて自己責任で管理させ、食器洗いなども自分で行わせる。
また、グラス内に飲み残しがある場合は、子どもにアルミの蓋をさせる(虫対策などのため)などの、“自分のものの管理”を徹底させよう。
大自然の中では自分も大人と同様という意識を身につけさせるのが狙いだ。

【熱中症と濡れたシャツに気をつけて】
家と異なるキャンプ場という環境では、子どもが急に体調を崩すケースも珍しくない。
第一に注意したいのは熱射病や熱中症だ。
大自然のなかで遊ぶのは普段以上にハードだから、必然運動過多になり、汗をかき過ぎる。適度な水分補給は親が気を配ろう。ただし、冷たいものの飲み過ぎにも注意。
また、汗をかいたままのシャツも禁物だ。大自然の中では夕方になると、予想以上に気温が下がる。遊びに夢中な子どもは気にしないから、親が注意して濡れたシャツから着替えさせよう。着替えも多めにもっていく必要がある。

【防虫対策は万全に】
防虫用品も必需品だ。家庭と異なり蚊だけでなく、アブやブユもいるのが大自然。
身体にスプレーするタイプの防虫剤に加え、蚊取り線香なども用意すればいい。
メーカーによっては光量を計算して虫が寄り付きにくいランタンなどのアウトドア用品も販売している。

【真っ暗対策を考えておこう】
初めてキャンプに行った子どもたちは、圧倒的に「楽しかった」と答えているが、なかには不安を口にした子どももいる。
そのもっとも多い回答が「夜が真っ暗で怖かった」だった。
そこで、子どもでも楽に持てる携帯型LEDランタンやLED懐中電灯を持っていきたい。
電池式だから引火などの心配もないし、テント内やトイレの往復にも重宝する。

【カードゲームで家族なかよく】
冒頭に携帯ゲーム機はご法度と書いた。
しかし、テレビのないキャンプの夜は長く、雨が降ればテントやタープの下から出にくい。そんな場合のためにトランプやカードゲームを持参すればいい。
携帯ゲームだとひとりの世界に入ってしまうが、カードゲームなら家族全員で楽しめる。のんびりしたキャンプのひとときに最適だろう。
専門店を見れば、新しい斬新なカードゲームが多いのに気づくはず。

【忘れてはいけない救急セット】
絶対に忘れてはいけないのは「ファーストエイドキッド」だ。
絆創膏や薬、家庭の常備薬などをひと揃えにして持って行こう。屋外用に虫さされの薬をはじめ、いざというときの歯痛の薬なども用意しておくといい。
キャンプ場のすぐ近くに病院はない。薬の用意はしっかりと。



以上注意点を書いたが最後にひとこと。

たとえ、子どもの自己管理がうまくできなくても怒らずに! そして、多少のケガならあわてずに。
キャンプは教育の場であるのも事実だけど、思いっきり遊ぶ場所。そして遊べば遊ぶだけ軽いケガもつきもの。日常を忘れて家族で一緒になって遊ぶのが大事なのだ。
防虫、熱中症への注意は前述した。
しかし、キャンプ場の周囲にはさまざまな危険が潜んでいる。
まずは子どもから目を離さないことだ。どうしても一緒にいられない場合は、キャンプ場施設内の遊園地などの特定な遊び場所を決め、そこから他に行かないなどの“家族ルール”を決めて守らせるのが肝要だ。

【キャンプ場のルールとエチケットを守る】
キャンプ場にはさまざまなルールとエチケットがある。それを徹底させよう。
子どもたちが知らないうちに行ってしまうエチケット違反で目立つのは、他人のサイトを横切る行為だ。キャンプ場のサイトは、いうなればそれぞれの敷地。しかし、トイレへの近道だからと子どもたちが横切る場合がある。あらかじめ注意が必要だ。


すべての犬が子どもを歓迎するとは限らない


川で事故を起こさないためには川の性質を知る
【ガスに注意】
キャンプ用品はホワイトガスを燃料にするランタンやバーナー、カセットガスを燃料にするバーナーなど、ガスと火がつきもの。
むやみに触ると火傷のもとだし、引火して大騒ぎになる場合もある。
両親の手伝いがしやすいのもキャンプの利点だが、“触ってはいけないもの”があるのを教えておこう。

【隣のペットに手を出すな】
最近は小型犬を飼う人が多く、家の近所の公園でも“おとなしい犬”が多いため、平気で犬に触れる子どもが増えてきた。
しかし、すべての犬がやさしく、噛みつかないとは限らない。
まして、“自分の敷地を守る”意識でいる番犬能力の高い犬にとって、他人のサイトに勝手に入ってきて、自分に触ろうとする子どもは防犯上の“敵”である。
主人に忠実なゆえに噛みついてしまうケースも考えられる。
ペットに触りたい場合は、飼い主のいるときに許可をとってからが大切だ。

【川に気をつけよう】
夏には海と川の事故が増える。
とくに川の場合、思わぬ急流に流されるというケースが後を絶たない。
キャンプ場のそばの川がどんな性質なのかを知ったうえで遊ぼう。
たとえば、棒などを流れに入れて、川の流れの速さを知っておくのも大事だ。
一般知識としては、水苔が生えている浅瀬、石の上はすべりやすいので注意。さらに、カーブの多い川も急流や深みが多くなる。
また、ダム放流のサイレンなどが鳴った場合や夕立ちのとき、豪雨のときには川に近寄らないのが鉄則だ。
最後に夏ならではの注意点を記しておこう。

【クルマの駐車位置に注意】
クルマで出かけるキャンプとは、滞在先(キャンプ場)に長時間クルマを止めることでもある。クルマを炎天下に駐車させれば、それだけ負担がかかる。
まず、可能な限り木陰に駐車させよう。そして、両側の窓をわずかに開けて、風が通るようにしておく。
また、海辺の駐車場では海を背にして駐車させる。海のそばは塩害がある。エンジンにじかに潮風がかからないよう配慮するわけだ。

【クルマにものを置かないで】
高温になる車内にものを置かないのは常識だ。
とくにうっかりとキャンプで使うために持ってきたホワイトガソリンやガスカートリッジをそのままにしておくと、思わぬ大惨事になるケースもある。
身近な製品であるガスカートリッジの注意書きには、はっきりと「40度以上になる車内などに置かないこと」とある。
夏の駐車場は40度ではすまない。絶対に車内に保管しないように。

【食糧には細心の注意を】
夏のもうひとつの注意は食糧の管理だ。大型のアイスボックスなどを用意してきちんと食材を保管しよう。
残りものを鍋のなかに入れたままで、翌朝食べる人が多い。一晩程度なら…の感覚だろうが、ものによってはそれだけで十分に食中毒を引き起こす。



以上、これからの季節の注意を記してきた。

だが、基本的にアウトドアは楽しく、そして子どもたちを一気に成長させる場でもある。
最低限の知識を身につけたら、臆することなくキャンプ場に出かけよう!!

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< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めたばかりの新米編集者。超がつくほどのアウトドア初心者のため、猛勉強中。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
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