1. Smart Accessトップ
  2. おでかけマガジン(+バックナンバー)
  3. まん丸の太陽をものにするには運と技が必要です!
「Smart Access」おでかけマガジン 毎月2回、「Smart Access」会員のみなさまへ、旬のドライブ&スポット情報をお届けします。
トップページへ戻る


オレンジ色ににじむ夕方の太陽もいいのですが、フォトジェニックなのはまん丸の夕日や朝日。越カメラマンが美しい夕日や朝日を撮影するポイントを解説します。フォトコンテスト情報、壁紙プレゼントもお見逃しなく!

ドライブルートには数々の絶景スポットがありますが、なかでも人気が高く“クライマックス”といってもいいのが、朝日・夕日の絶景スポットではないでしょうか。
とくに、水平線に沈む丸く真っ赤な太陽はドラマティック。数々のドライブルートに朝日・夕日の絶景スポットがあるのも頷けます。 今回は真っ赤に燃える朝日・夕日の撮影テクニックについて紹介したいと思います。

写真Aは7月下旬に三重県の伊勢志摩スカイラインの展望台に立ち寄った際に遭遇した夕日です。この日は、異例と言われた東から西へ移動した台風12号を追いかけるように西に向かいました。三重県には温かく湿った空気が次々と流れ込み、山では次々と雲が発生するといった天候でした。そんななか、雲間を割って突然夕日が現れ、その瞬間を写したものです。
まん丸い朝日・夕日を捉えるにはこうした気象条件と、いくつかのテクニックが必要になってきます。今回はそのあたりを解説してみたいと思います。

写真A

本来まん丸の太陽ですが、いつもまん丸に写るとは限らないのが難しいところ。日中はもとより、朝日・夕日の時間でも、空気が澄んでいるなどして太陽の光が強いときは、太陽は丸く写りません。
これは、太陽の明るさが強すぎて、カメラの再現範囲を超えてしまっていることに起因します。逆に言うと、写真に太陽が丸く写るのは限られたときだけと言えるのです。
写真B写真Cは新潟県にあるJR信越本線の青海川駅です。海に最も近い駅などとして知られ、近くには夕日スポットで名高い柏崎恋人岬がある人気のドライブルートです。同じように水平線近くに太陽が見られましたが、光が少し弱くキレイな丸になった写真Bの日に対し、写真Cの日は水平線に日が落ちるまで煌々と輝き、丸い形を写し撮ることができませんでした。
朝日・夕日の撮影は、まずは“天候に恵まれる(運があるかないか)”かが大きなポイントになります。

写真B

写真C

煌々と輝く太陽も、少しの時間経過で光が弱まり、その形を写し撮れることもあります。写真D写真Eはその例です。写真Dを撮影してから約3分後に光が急に弱まり、丸く写ったという例です。
朝日・夕日を撮影する際には、見た感じだけですぐに諦めるのではなく、最後まで粘ってみるのが大切です。思いもよらない結果になることも多々あります。

写真D

写真E

朝・夕の太陽を丸く写すときに最も大切になるカメラの設定が、明るさの設定(露出補正)です。見た感じのまま写すにはカメラの設定そのままでおおかたOKですが、太陽の形をきちんと見せるためには、明るさの調整が必要になってきます。
画面に入るほかの被写体との兼ね合いもありますが、概ねマイナス0.5~1.5程度にしておくと、太陽の輪郭がクッキリ丸になって写ります。写真F写真Gもマイナス補正をして撮影しました。何段階かのマイナス補正を試してみてください。
写真Cのように光が強い日には露出補正を必要としますが、そうすると周囲が黒く潰れてしまい、あまりキレイな写真にはなりません。

写真F

写真G

朝日・夕日だけを撮ったのではおもしろくありません。手前にどんなものを重ねるかが作品の善し悪しを大きく左右します。
写真Hは山頂から見た夕日ですが、手前側の山並みが完全なシルエットになり、画面にメリハリがなくなってしまっています。もし、山並みに雲海が掛かる日であれば別ですが、そうでもなければあまりオススメできません。
むしろ、朝日・夕日が映えるのは水辺と言えるでしょう。水辺では太陽の日が水面に映り、光の帯となって現れることもあります(写真I)。ただしこれにも条件があり、水面が波打っていたりすると見えないこともあります(写真J)。
こうした観点からすると、海に光の帯が現れるような絶好の条件は、一年でもそんなにない貴重なチャンスと言えそうです。

写真H

写真I

写真J

丸くてキレイな朝日・夕日は、限りある好条件の日に、絶好のポイントでカメラを構えないといけません。それだけ貴重な瞬間と言えると思います。
極上の朝日・夕日写真をものにするには、“運”やテクニックもさることながら、どこで狙えばキレイに撮れるのか、事前に把握しておくことも大切です。
個人的には、写真Iのような穏やかな海岸のほか、写真Kのようなシルエットにしたときに絵になる形をした岩礁地帯などがオススメです。
ちなみに写真Kは「日本の夕日百選」に選ばれる新潟県佐渡島の七浦海岸です。

写真K
逆光写真を撮るときのシルエットについてはバックナンバーの第20回も参照してみてください。
http://www.smart-acs.com/magazine/12121503/season001.php

ドライブルートにある朝日・夕日の絶景スポットに立ち寄って、最高の瞬間をカメラに収めてみてはいかがでしょうか。
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。



●夕陽百選
http://www.area-best.com/yuhi/yuhi100.htm

全国200カ所の夕陽名所から第1次~第3次選考を経て選定されているのは全国64カ所の夕陽ポイントです。
海岸、湖畔から都会の高層タワーまで、日本の夕陽ポイントが揃っています。越カメラマンが解説するように、夕陽のまわりにどんな風景を入れたいかをイメージして撮影旅行にでかけてください。
露出調整を試みて、運よくまん丸の夕陽が、風景とマッチすれば最高の1枚になるでしょう。
また、64カ所に選定されていなくても、写真のしまなみ海道のように夕陽が美しいポイントもあります。100選に追加したい夕陽ポイントを探してみるのもいいですね。
http://kanko-setagaya.mitte-x.phj.jp/contest-entrance.html?id=235920&cn=1

東京都世田谷区で開催される秋のグルメイベント「世田谷パン祭り2018」、「東京ラーメンショー2018」の開催に伴う写真コンテストです。
世田谷は23区でもっともパン製造業者が多いところであり、ラーメン激戦区としても知られています。 応募した写真は世田谷区の観光PRに使用される可能性もあります。
●部門
 
「パン部門」 :
パンのある日常=日々の食卓やパンが大好きなご家族、お気に入りのパン屋さんなど、パンがある日常をテーマにした写真。
「ラーメン部門」 :
ラーメンのある日常=ご自宅で作るラーメンやお気に入りのラーメン、ラーメンを食べている人など。
●募集締切 :
2018年11月5日(月)
●応募形態 :
どなたでも応募可能。ただし、世田谷区内で撮影した未発表のものを。
JPEG形式で写真1枚につき10MBまで。カラー、モノクロ、画像加工可。
●賞品
 
「パン部門」 :
金賞1点・世田谷パン祭り公式Tシャツ+食パン専用オリジナルバッグ
銀賞1点・オリジナルTシャツ+世田谷区内共通商品券2000円分
「ラーメン部門」 :
金賞1点・東京ラーメンショー公式スーベニア丼+公式キャラクター「なるとちゃん」トートバッグ+Tシャツ
銀賞1点・オリジナルTシャツ+世田谷区内共通商品券2000円分

「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!
編集スタッフが取材ででかけたときに、その合間に撮影した写真でよろしければ…。という主旨の「壁紙プレゼント」コーナーです。
伊那谷奥の集落に築100年前後の古い民家がありました。内部を見せていただくと、神棚がきちんと飾られ、台所には鍋がかかっていました。手作りのわら草履も干してあり…。都会では忘れられてしまった空間がありました。
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
  • スポット特集
  • B級グルメ特集
  • オートキャンプ特集
  • レジャー&リゾート特集
  • ロケ地特集
  • 絶景特集
  • 子供といっしょにお出かけ特集
  • 特産品・名産品特集
  • 温泉・スパ特集