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11月上旬に山と溪谷社から『生涯一度は行きたい 春夏秋冬の絶景駅100選』を上梓した越カメラマン。今回は特別にドライブの途中に立ち寄りたい絶景駅を教えてくれました。そのほかには恒例の写真コンテスト情報、壁紙プレゼントもお楽しみに!

前号でお知らせした通り、11月10日に自身のライフワークで撮影している駅の写真の中から、絶景が見られる駅をまとめた『生涯一度は行きたい 春夏秋冬の絶景駅100選』が発売されました。
そこで今回は、いつものテクニック的な話ではなく、ドライブルート沿いにあり、ぜひとも立ち寄ってみたいオススメの駅を「絶景駅100選」の中から10駅ピックアップして紹介したいと思います。
北海道・国道244号 JR釧網本線北浜駅
網走市の中心部から伸びる国道244号は、JR釧網本線とともにオホーツク海を眺めながら走れるドライブルートです。濤沸湖などの湖のほか、小清水原生花園などがあります。その途中にあるのがJR釧網本線の北浜駅です。
北浜駅はオホーツク海に直接面していて、冬になると流氷が流れ着くことでも有名です。ホームの脇には展望台も。駅舎には「停車場」というカフェが併設されています。

青森県・国道101号 JR五能線驫木駅
青森県の五所川原と秋田県の能代を結ぶ国道101号は、日本海沿岸を走る絶好のドライブルートです。沿道には、「日本の夕陽百選」に選ばれる千畳敷海岸、日本海の海岸に露天風呂がある黄金崎不老不死温泉、世界自然遺産に登録される白神山地などの観光スポットが続きます。
その途中、国道101号と併走する五能線で唯一完全に海に面しているのが驫木駅です。小さな木造駅舎があるだけで、ホームの目の前は日本海。周囲に人家もなく、小さな駅だけがポッカリと大海原に浮かび上がります。
山形県・国道47号 JR陸羽西線高屋駅
日本三大急流の一つに数えられる最上川に沿って山形県の新庄と酒田を結ぶ国道47号。ライン下りも楽しめるその沿道にJR陸羽西線の高屋駅はあります。
高屋駅は国道から少し高台に入ったところにあり、駅前から最上川の雄大な流れを望むことができます。とくに秋になると川沿いの山肌が色づき見事な景色が見られます。
縁結び駅の由来は、最上峡ライン下りの途中にある「仙人堂(外川神社)」が縁結びの神様であることから。最上川の絶景をドライブする際に、ぜひ立ち寄ってみてください。
福島県・国道252号 JR只見線早戸駅
尾瀬湿原に端を発する只見川に沿って、福島県の会津地方から新潟県の魚沼地方へと抜ける国道252号。只見川の雄大な流れを見ながら、六十里越峠を越える山岳ドライブコースです。
併走するJR只見線は被写体としての人気が高く、国道252号沿いにある道の駅「尾瀬街道みしま宿」の近くには、只見川第一橋梁と第二橋梁を望むビューポイントが整備されています。駅として只見川に面しているふたつの駅のうちの一つが早戸駅です。とくにこの駅からの景色には、人家などの邪魔なモノが入らないのが特徴です。
福島県・国道121号 会津鉄道会津線湯野上温泉駅
栃木県の日光地方と福島県の会津地方を結ぶ国道121号は、別名「会津西街道」、「下野街道」などと呼ばれ、古くは会津藩・米沢藩などと江戸とを結ぶ物流の道として栄えてきました。街道筋には往時の街並みを偲ばせる大内宿があり、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
その大内宿の建物を模して作られたのが会津鉄道の湯野上温泉駅で、全国でも珍しいかやぶき屋根の駅舎になっています。駅舎内には囲炉裏も設定されていて、昔懐かしい雰囲気を醸し出しています。また、ホームの脇には桜が植わっていて、春になると満開の桜並木が訪れる人たちを歓迎してくれます。
新潟県・国道8号 JR信越本線青海川駅
新潟県新潟市から京都府京都市まで日本海側沿いを走る幹線の国道8号。柏崎を過ぎ富山県に入るあたりは日本海を望みながら走るドライブにもオススメのルートです。その国道8号のすぐ近くにあり、日本海にもっとも近いといわれる駅がJR信越本線の青海川駅です。
海に近いといわれるだけあって、ホームのすぐ先には日本海の大海原が広がり、青く輝く海はもちろん、夕暮れ時には赤く染まった海をホームから見ることができます。
長野県・国道141号 JR小海線佐久広瀬駅
長野県の軽井沢と山梨県の小淵沢を結んでいる国道141号は、八ヶ岳山麓を走る人気の高原ドライブルートです。並行して走るJR小海線は、日本の最高所を走る鉄道で、1375mの最高所地点も、この国道141号のすぐ脇にあります。
小海線の中で周囲にほとんど人家がなく、駅そのものの存在が特異な「秘境駅」と呼ばれているのが佐久広瀬駅です。国道141号から県道68号に入り、しばらく山を下ったところに、小さな秘境駅は佇んでいます。秋になると周囲の山肌のカラマツが色づき、美しい光景を見ることができます。
静岡県・県道338号 大井川鐵道奥大井湖上駅
南アルプス(赤石山脈)から流れ出て駿河湾へと注ぐ大井川は、古くから水力を利用した発電を目的に開発が進められてきました。そうした開発の資材と付近の森林資源を運搬する目的で敷かれたのが大井川鐵道です。県道338号は大井川鐵道井川線に沿って走り、沿道から長島ダム湖の雄大な景色を望みます。
大井川鐵道は、もともとここから少し離れた場所にありましたが、観光路線としての転換を図る中で、現在の場所に移設・開業されました。長島ダムによってできた堰止め湖の尾根の先端にある駅が奥大井湖上駅です。湖にポッカリと浮かび上がり、駅と県道とは、レインボーブリッジと呼ばれる橋によって結ばれています。
島根県・国道9号 JR山陰本線田儀駅
京都府京都市から山口県下関市までを主に日本海沿岸に沿って走る幹線国道が9号です。島根県益田市までの区間はJR山陰本線と並行しながら海側沿いを走っています。
山陰本線には海を望む駅がいくつかありますが、中でもホームのすぐ脇に桜が植わり、春に青い海に映える駅が田儀駅です。駅舎は近くにある手引ヶ丘公園の管理事務所も兼ねており、山陰の海岸ドライブの際にはぜひとも訪れてみたいスポットです。
高知県・国道56号 JR土讃線安和駅
国道56号は高知県西部の太平洋側を行く幹線国道で、海岸線を望みながらドライブを楽しむことができます。56号と併走するのがJR土讃線で、沿線の風景とともに、一度は訪ねてみたい路線にあげられます。
しかし、土讃線の駅の多くは海から少し離れた場所にあり、海を望む駅も数えるばかり。ここで紹介する安和駅は、ホームの目の前にひろがる太平洋との間に遮るモノがなく、青く輝く大海原を心ゆくまで堪能できます。
ドライブルートという視点から駅を紹介してみました。本来、駅は鉄道を利用することを目的に作られているので、駅前に駐車スペースが整備されていないところも存在します。今回は沿道からのアクセスもよく、駐車スペースなどの面からもクルマで立ち寄りやすい駅をピックアップしてみました。
どこも人気のドライブコースです。ぜひ、機会があれば、ドライブの途中で訪ねてみてください。
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。
●アマゾンの関連サイト
絶景駅100選 生涯一度は行きたい春夏秋冬の絶景駅

今回はウェブサイトのご紹介ではありません。越カメラマンがおススメ撮影ポイントとして、絶景駅を10カ所紹介してくれましたが、この本には全国100カ所の絶景駅が取り上げられ、今回ご紹介した写真とは異なる絶景風景が多数掲載されています。
「メルヘン」をテーマに日本の駅巡りの旅をしている越カメラマンが、訪れた約4500の駅から選んだ100の駅の風景と絶景美をぜひご覧ください。
列車に乗り降りするという機能だけを果たしている駅が多いなか、一度は旅やドライブの目的地にしてみたくなる風景が広がっている駅があります。

「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!
富士市内撮影エリア24:田子の浦港西(ホームページより)
http://www.fujisan-kkb.jp/gallery/

お正月となると富士山や日の出の写真を見る機会が多くなります。年賀状などに富士山が使われていると、“日本らしさ”を感じるものです。
次は富士山を自分で撮影する番です。
「富士山百景写真コンテスト」は、富士山観光交流ビューローが主催する写真コンテストです。富士市内100エリア(富士山百景写真コンテスト公式ガイドブック参照)で撮影した富士山に関わる写真を募集しています。
富士市内から見た富士山の姿、名勝(富士山が写っていなくても可)、富士市内で開催されたお祭りやイベントの写真で応募してください。
受付期間 :
2018年1月31日(水)まで
賞品など :
コンテスト部門:「静岡県富士市から見た富士山の風景」
グランプリ30万円、金賞10万円(2点)、銀賞5万円(2点)、銅賞3万円(3点)、入選1万円(15点)
・エリア賞5000円(ブロックごとに数点)など
エキシビション部門:「観光写真作品」、「ヤングアイ作品」 スポンサー賞など
編集スタッフが取材ででかけたときに、その合間に撮影した写真でよろしければ…。という主旨の「壁紙プレゼント」コーナーです。
カナダ・イエローナイフで撮影した写真です。自然豊かな極寒の地。昼は太陽に黄金の輪が現れ、夜は光輝くオーロラが現れました。(写真・篠遠 泉)
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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