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携帯電話写真術の第3回目のテーマは人物写真です。風景、グルメ写真を解説してきましたが、その集大成ともいえるのが人を撮影する方法です。越カメラマンがアドバイスします。そのほか、写真コンテスト情報や壁紙をプレゼントいたします。
※携帯できる電子端末の総称は「モバイルデバイス」あるいは「携帯電子端末」ですが、ここでは広義の意味で「携帯」とします。

携帯のカメラを使った撮影テクニックも今回で3回目になります。今回の被写体は人物です。携帯カメラで撮る人物写真も、いくつかのポイントを押さえておくだけでキレイに写すことができます。

携帯カメラがもっとも苦手なシーンが、明暗差のあるシーンです。
日陰で撮る時に背景が明るかったり、室内にいる人物と窓の外の明るい風景を一緒に撮ろうとすると、どちらかが明るくなったり暗くなったりします。写真A写真Bはその例です。
写真Aのように日陰にいる子どもたちを、明るい日向を背景に撮ると、背景が極端に明るく白っぽく、服や肌も色あせた感じになってしまいます。これが、レンズが小さな携帯カメラの宿命的な現象です。
一方、写真Bのように子どもたちと背景の明るさが均一な場所で撮ると、写真全体が同じ明るさになり、服や肌も色鮮やかに撮れています。
ただし、背景をわざと明るくして撮るのが悪いわけではありません。どんな雰囲気にするのかを判断するのも大切です。
また、どうしても明暗差のある状況を一緒に写したい場合、「HDR」という機能がカメラに付いているなら一度試してみるとよいでしょう。
※「HDR」機能とは、明るさの異なる写真を複数枚同時に撮影し、カメラ内で合成してくれる機能です。ただし、複数枚を合成するため、動いている被写体には向きません。

写真A

写真B

ほかの被写体でも同じですが、人物を撮る場合にカメラの向き(アングル)はとても大切です。どのような向きで撮るかで背景の写り方が変わるからです。
写真Cは立ったまま上から下向きに、写真Dは少しかがんで、子どもたちと同じ目線から水平方向にカメラを向けています。地面が背景となった写真Cに対し、写真Dは背景に周囲の木々が写り、奥行きも感じられます。
必ずしも水平方向がいいとは限りませんので、いろいろな向きを試してみることが大切です。

写真C

写真D

携帯カメラ風景編(第71回)でも解説しましたが、携帯カメラのほとんどの機種に広角レンズが付いています。広角レンズは思いのほか被写体が小さく写る(写真E)ため、人物を撮る場合はついつい近づいてしまいます(写真F)。
しかし広角レンズは、その特性上、近くの被写体ほど大きく、歪んで写してしまいます。また、近づきすぎるとピンボケになってしまう危険性も出てきます。
そこで、実践したい方法が前2回でも紹介した離れた位置からちょっとだけズームアップする方法です。
ここでは、写真Eの場所から少しだけズームアップして、写真Gのように撮ってみました。人物の大きさのバランスもとれ、木々を背景に子供たちが引き立って見えます。

写真E

写真F

写真G

自分が動くことはもちろんですが、どこに立ってもらうかも大切です。
子どもたちに花を背景に立ってもらいましたが今ひとつでした(写真H)。
そこで、花の背後に立ってもらうと見違えるほど写真が華やかになりました(写真I)。
この方法は、花畑などで人物を撮る場合に有効です。

写真H

写真I

写真Iで満足!」ではダメです。もう少し工夫をしてみましょう。
写真Iをよく見ると、子もどたちのちょうど首のところに背後の柵が横切っています。近くには看板も…。広角レンズであるがゆえ、辺りのいろいろなものが背景に映り込んでしまいました。
ここから今度は自分自身が動きます。右に移動し、少し高い位置から撮影してみると、背景の邪魔なモノが大分目立たなくなりました(写真J)。しかし、写真が暗くなってしまいました。背景が変わったことで露出が変わってしまったのです。
そこで、露出補正(+0.5)を行い、さらに花や人物で背景の邪魔な柵や看板を隠すようにして、ようやく完成です(写真K)。
もし、もう少し人物を大きくしたければ、ここからズームアップするといいでしょう。

写真J

写真K

最後にもうひとつ。
今回は、写真を比較するためにあえて子どもたちに並んでもらっていますが、この撮り方が決していいわけではありません。
人物を撮る場合の基本は、動きをつけるのが大切です。必ずしも目線はいりません。「こっち向いて…」「笑って…」と声をかけるのではなく、より具体的に動いてもらうことを心がけましょう。
ちなみに写真Lは「じゃんけんしてみようか…」と、写真Mは「ゆっくり歩いてきて…」といった感じで声をかけてみました。決して意味はありません。ただ、そうした何気ない動作の中から、いい表情は生まれてきます。

もはや、コンパクトデジタルカメラを横臥しつつある携帯のカメラ。その特徴を知ったうえで使ってみると、一味違った写真が撮れることでしょう。

写真L

写真M
< PROFILE >
こし のぶゆき
1968年神奈川県生まれ。カメラ専門誌や旅雑誌の撮影・取材を行なう傍ら、「メルヘン」をテーマに全国の駅を撮影し、雑誌などに作品を発表している。公益社団法人日本写真家協会会員、日本旅行写真家協会理事。


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http://www.pocketmate.net/leisure_guide/

『全国レジャー施設ガイド』は、タイトル通り全国のレジャー施設を広く紹介するサイトです。
そのなかでも注目は、「アトラクション比較」のコンテンツ。「ジェットコースター比較」、「観覧車徹底比較」「遊園地アトラクション実力ランク」などがあり、それぞれを徹底比較しています。
たとえば、観覧車比較では直径、高さ、所要時間を比較して独自のランク付けをしています。ちなみに1位にランクされたのは、葛西臨海公園のダイヤと花の観覧車で、直径112m、最高部117m、所要時間17分が評価されています。
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編集スタッフが取材ででかけたときに、その合間に撮影した写真でよろしければ…。という主旨の「壁紙プレゼント」コーナーです。
大人になると、「時が過ぎるのが早い」と、どうしても感じてしまうものです。そういえば、桜が咲いたのはすぐこの前だと思っていたのに、もう夏の真っ盛り。やはり、季節が流れるのは早過ぎますね。
(写真/木場 新)
< 著者PROFILE >
構成と写真
岩崎幸則
東京都生まれ。雑誌編集などを経てカメラ&ライターになる。現在は旅行雑誌、企業会報誌などに執筆。プロレス観戦が趣味。
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