1. Smart Accessトップ
  2. おでかけマガジン(+バックナンバー)
  3. 2014年星空事情
「Smart Access」おでかけマガジン 毎月2回、「Smart Access」会員のみなさまへ、旬のドライブ&スポット情報をお届けします。
トップページへ戻る

キャンプが好きな人に共通する事項はいくつかあるが自然と星空、炎は3大ジャンルといってもいい。それらを楽しめるからこそ、キャンプは人気があるのだろう。今回は星空に焦点をあてて2014年の星空事情をお伝えしよう。

「しぶんぎ座流星群」は天体マニアでないと聞き慣れない名称だが、年間の三大流星群のひとつだ。
2014年は1月のしぶんぎ座流星群から始まった。
2014年のしぶんぎ座流星群は観察するにはここ数年で最高の条件が揃い、次回に訪れる好条件は2017年と3年後になっている。
ただし、もっとも美しく見えるのは1月4日の夜明け前だったので、たまたま深夜に帰省先から戻ってきた人などが、その恩恵にあやかったのかもしれない!?




次に活動する流星群は「こと座流星群」で、4月23日の午前3時の予想になっている。
ただし、下弦の月と重なるために出現数はそれほど期待できない。観察するには月の位置を考慮する必要があるだろう。
5月のゴールデンウイークはまさにキャンプ場がもっとも賑わうときだが、そのときにも流星群が現れる。
「みずがめ座η流星群」が6日未明に極大を迎えると予測されているのだ。この日は連休最終日なので、キャンプ場で夜を楽しむというわけにはいかない人が大方だろうが、可能なら6日をネオンが近くになく、人工の光も少ない星空が美しい高原のキャンプ場などで、日没後から夜明けまで流星群を観察したいものだ。
この流星群は1時間に10個ほど流れる予測。しかも、極大日から2日程度ずれても観察できる可能性があるので、ゴールデンウイークキャンパーには格別だ。



6月の後半28日には「うしかい座流星群」が極大を迎えるが、この流星群は近年はっきりした活動がなく、今年がどんな活動になるのかは予測しづらいとのこと。ただし、月明かりがないので、流星群が活動すればみごとな夜空が期待できるだろう。

7月からは本格的な流星群の到来で、下旬にはみずがめ座ややぎ座の流星群がピークになる。予想では26日過ぎから肉眼での観測でも流れ星が目立つようになるだろう。
とくに30日は「みずがめ座δ南流星群」と「やぎ座α流星群」が極大で、月明かりがなく条件もいい。

つまり、夏休み時期に重なるというキャンパーにとってはとても幸運な年なのだ。
その勢いは8月にも続き、ペルセウス座流星群がピークを迎えるのは13日深夜だ。この時期、残念ながら満月の明かりが観察をジャマするが、ペルセウス流星群の特徴は明るい流星! 月明かりに負けない美しい流れ星がキャンプ場の上空で見られるかもしれない。



夜空を眺めながらビールやお好みのお酒を楽しむ。キャンパーにとって至福のひとときだろう。

では、2014年の休日カレンダーに合わせ、これはという名月をピックアップしたい。

3月17日(月)は満月だから、前日のキャンプは明るい月明かりのもとでできそうだ。

4月、5月は休日(土、日、祝日)と満月や新月が合う日がないが、6月は13日(金)が満月。13日の金曜日の満月のキャンプ場って?ということは気になさらずに。



7月は12日(土)が満月で27日(日)が新月。

8月の夏休みは4日(月)が上弦、11日(月)が満月、17日(日)が下弦となる。

9月で外せないのは8日(月)~9日(火)だろう。8日は白露(太陽黄経165度)で9日は中秋の名月。今から有給休暇を確保して、キャンプ場でおだんご作り、月観察を楽しむ“お月見キャンプ”が手だ!


ご両親の仕事、子どもの学校があるので、平日キャンプは難しいという方が多いのは当たり前だし、仕方のないことだ。

しかし、平日キャンプの夜はゴールデンウイークや夏休み中と違って満サイトということが少ない。

そのために夜はとても静かで自然の中のしっとりとした時間を過ごせる。さらに、近隣サイトのランプなども気にならないので、星空を専用プラネタリウムのように満喫できるのも平日キャンプの利点だ。

これだけの好環境だからこそ、星空を視野に入れて平日キャンプをスケジューリングしてみたい。

そして、2014年の平日キャンプの当たり月が断然10月なのだ。

2日(木)は上弦の月。
そして、最大のおすすめは8日(水)から10日(金)と21日(火)だ。
まずは8日。満月でありながら、日本全国で観察できる皆既月食という天体ショーが待っている。

続く9日は満月後で条件はよくないが、午前8時30分に「りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)」が極大を迎える。さらに10日は「おうし座南流星群」が極大になる。

21日は月明かりがほとんどなく流星を見るのに最適な夜だが、このころ「オリオン座流星群」がピークを迎える。

まさに10月は空気も澄んで星空観察には最適な季節になるのだが、それに合わせるかのように天体ショーが次々に開催されるというわけだ。



これからキャンプをスケジュールするときに、月や星空の状態を下調べするというのもおもしろい。
美しい星空や壮大な月を眺めながらのキャンプは、さらなる楽しみを増やすだろう。


「おでかけマガジン」より、みなさまへ読者プレゼント実施中!

●参考ウェブサイト
流星電波観察国際プロジェクト
自然科学研究機構 国立天文台ほしぞら情報

●オートキャンプ場ガイドおよびオートキャンプ場の予約なら
社団法人 日本オート・キャンプ協会
http://www.autocamp.or.jp/
< PROFILE >
浜口昭宏
雑誌やWEB編集を始めて数年の編集者。超がつくほどのアウトドア初心者だったが、猛勉強をしてそれなりに成長。アウトドアの中で大好きなシチュエーションは、ビールがおいしいBBQ。
  • スポット特集
  • B級グルメ特集
  • オートキャンプ特集
  • レジャー&リゾート特集
  • ロケ地特集
  • 絶景特集
  • 子供といっしょにお出かけ特集
  • 特産品・名産品特集
  • 温泉・スパ特集