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日本列島自分で"やる"旅 見るだけではつまらないから Experienceの世界へ体験
田舎体験が盛りだくさん
 
畑作業にそば打ち、稲作、茶摘み、和紙作りや竹細工……。日本の田舎だったら、あたりまえに見られる光景。しかし、都会に住む人にとっては珍しく貴重な体験。そんな体験ができるコース、探せばいっぱい。ぜひ田舎体験してみませんか?
自分で作ったものを世間に送り出したい
家族みんなで広大な「田舎」に出かけて農業体験しよう
都会の住宅地やマンションに住んでいると、「田舎の生活」は遠い存在であり、身近でない世界になってしまう。

田舎で一生懸命働いている人たちによって、おいしいお米が食べられ、野菜が食べられ、牛肉や豚肉が都会の食卓に載るのにね。

数年前から子どもたちがパックの肉や切り身の魚しかスーパーで見ていないから、食物(命)へのありがたみが希薄になっている、農家の苦労を知らないから野菜を嫌うという問題が表面化してきた。

それから数年、それじゃダメじゃんというわけで、巷では「食育」という言葉がずいぶんクローズアップされた。食や農を知ることで生きた教育をしようというわけだ。

確かにそれ、とても大事だと思うんです。

交通会館内の県のブースには体験パンフがいっぱい
ぼくは2年以上におよび、都会の会社や役場をリタイアし、田舎で新しいスタートを切ったご夫婦を70組も取材してきた。

そのほとんどのご夫婦が田舎暮らしを始めた理由を「土いじりがしたかった」「自分で生産する社会に身を置きたかった」と言っている。

大島に移住した人なんか、「自分で魚を釣り上げる漁師になりたかった」と話したくらい。

彼らのほとんどは大会社や役所という大規模な世界で、その歯車として長年働いてきた人だ。

会社という“チーム”としてはさまざまな製品を社会に送り出したかもしれないが、個人では世に製品を送り出していない。だから、自分でできることがしたかったのだ。
「田舎暮らし」をネットで調べてみた
すごいぜ、滋賀県高島市。○○さんと行う体験とはっきり明記
「食育」や「田舎暮らし」が話題になって以降、とくに過疎で悩んでいる行政はこぞって「田舎暮らしを体験してみませんか」と、アピールを始めた。

あわよくば移住して過疎問題を解消してほしいと考えたわけだ。

田舎であたりまえに行っている畑仕事や稲作、工芸などを体験してもらおうというわけ。地域の人との交流も目的のひとつだ。

茨城県の県北地区なんて、廃墟になった古民家を再生させて、「お試し住居」という制度を作った。

かといって、和式ぽっちゃんトイレに薪風呂では都会の人は来てくれない。

古民家を改修し、水洗洋式トイレやガス風呂などを設置、冷暖房も完備。

内部を近代的にして1か月、2か月といった単位での「田舎暮らし希望者」の短期居住を募集し始めたのだ。

リタイアして田舎暮らしを希望する人には最高の企画である。

「五感で感じるほんまもん体験」ってどんなものですか?和歌山県
でも、ファミリーにとっては少々ヘビー。食育も大事、田舎体験も重要。でも、ファミリーにとってそれは日帰りや1~2泊で十分なのだ。

というわけで、Smart Accessの読者のみなさんに代わって、ぼくが田舎体験をネットで調べてみた。

検索してみると、最初にワッと出てくるのが「交流や移住」などのテーマ。やっぱりファミリーよりも都会生活リタイア希望者を対象しにているものが多い。

次に田舎の不動産会社のホームページがずらりと出てくる。ずらーーとね。

こんな感じだから、よほど詳しくページを見ていかないと、移住組への情報に圧倒されてしまうのだった。
おとうさん。有楽町へ走ってください
田舎って、ため池やダムのそばを観察するだけでも新発見の連続です
そこで次の手段。ぼくは東京・有楽町の交通会館に走ったのだった。

以前もこの連載で「都会で田舎めぐり」というテーマで、都会で田舎の物産や銘酒を手に入れる体験を取り上げた。

それと同様、都会でパンフレット集めだ!

山手線は有楽町駅前の交通会館――都民がパスポートを取るとこです――には静岡県、滋賀県、長野県、富山県、和歌山県、北海道といった県庁のアンテナショップが入っており、そこにずらりとパンフレットが置かれている。 
          
観光地や旅館のパンフレットも多いが、そこに体験パンフも並んでいる。

静岡県にはイチゴ、すいか、ブルーベリー、さつまいも堀りなど、年間を通じてフルーツ生産体験できる農園のパンフが置かれていた。

滋賀県配布の「高島森林体験学校」には「○○さんと楽しむ棚田」「○○さんと楽しむシカ肉バーベキュー」と、「名前が見える野菜」的安心感の体験がオンパレード。すごい。責任の所在がはっきりしてる。

「さわやか信州」長野のグリーンツーリズムはアウトドアや田舎体験の玉手箱。お望みのもの、なんでもできます。

富山も和歌山もしかり。この2県も自然豊かな県。体験できる項目は想像以上だ。

最近はネット情報に走りがちだが、それよりもおとうさんは仕事の合間に有楽町へ走って自分の足で調べて。

アンテナショップには情報をたくさんもった案内係もいる。豊富な体験メニューがわかるし、実際に行うことのイメージが湧く。

備えは万全、あとは出かけるだけ。体験は生きた教育。これに勝るものはないですね。
< PROFILE >
木場 新
休日評論家。主な出版物に『温泉遺産』、『パックツアーをVIP旅行に変える78の秘訣』などがある。ウェブサイト「YOMIURI ONLINE」に「いいもんだ田舎暮らし」を連載中(http://www.yomiuri.co.jp/tabi/
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