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動物大好き!お魚大好き!ネイチャーウォッチング&動物園・水族館を訪ねて。自然の使者に会いに行こう

フワフワと海水や淡水の上を浮遊するクラゲは身近にいても不思議がいっぱい。興味をもって辞典で調べても、よくわからないことばかり。まるで宇宙から来た生物みたい。今回はクラゲをめぐるお話です。

新江ノ島水族館のクラゲファンタジー

私が住んでいるのは東京の下町。周囲には運河が何本も通っており、時折小さな船がポンポンと音を立てて走り、それがなんともいえない風情となっています。

地下鉄の駅へ行くには、小さくて細い人間と犬だけが渡れるような赤い橋を渡るのですが、季節によってはここでクラゲを見つけることができます。

透明に近い白の、直径20センチほどのクラゲがぷかり。海からは数キロ、しかも運河を縦、横とうまく通って来ないと赤い橋の下までは来られません。いったい何に誘われてクラゲは海から上がって来るのでしょうか。

クラゲがぷかりといえば、そんなかわいい言葉で表せないのを見たことがあります。それは鳥取に旅したときでした。霊峰・大山、皆生温泉をめぐり、名物のイカ丼でも食べようと出かけたのんきな旅だったのですが、着陸前に飛行機が旋回したとき、眼下の海はまるで水玉模様。海に白い円形の模様がたくさんできていたのです。

パシフィックシーネットルは迫力があります

最初はその正体がなんだかわかりませんでした。
しかし、よくよく見ればそれはエチゼンクラゲの大集団。当時、新聞やテレビを賑わしていた、大量発生して大型化、漁業などに悪影響をおよぼしていたクラゲだったのです。

ニュースで見るのは漁師さんの網にかかった大型クラゲでしたが、上空から見たクラゲたちは広い海を埋め尽くしていました。「イカ、大丈夫?」なんて個人的には思いましたが、漁師さんたちの苦労を思うと言葉を失いました。

見とれてしまうほど美しいハナガサクラゲ

鳥取の海に浮かぶ巨大クラゲに怒りを覚えた私ですが、水族館で見るクラゲは幻想的で優雅な姿、どれだけ眺めていても飽きません。同じクラゲなのに、なんという差なのでしょう。

クラゲの飼育、展示で有名なのは江ノ島にある水族館です。
小さなころに連れてってもらったときも、電気ウナギとクラゲの展示に興味を抱いたのを覚えています。

その後、2004年に「新江ノ島水族館」としてリニューアルオープンしてからも、クラゲの展示方法には定評があります。

「クラゲファンタジーホール」と名付けられた、クラゲの体内をイメージさせるドーム方式の空間には大小9つの水槽があり、そのなかをクラゲたちがふわふわ浮遊しています。

幻想的なカブトクラゲ

世界でもっとも大きなクラゲのひとつ、シーネットルや見るだけでちょっと怖いアカクラゲ、優雅で美しいカブトクラゲやハナガサクラゲは、ついつい見とれてしまいます。

水族館の資料によると、クラゲはかつて「海月」「水母」などと書かれ、日本最古の書物「古事記」にも登場しているそうです。

でも、古事記に登場するのもあたりまえ、クラゲが地球上に現れたのは10億年以上も前だとか。それが未だに地球に生きているなんて、本当に祖先は宇宙から来たのかもしれないなんて思ってしまいますよね。

江ノ島の水族館ではクラゲの飼育をすでに30年以上行い、さまざまな研究をしているそうです。

イルカのショーや「夜の探検隊」といったお泊りナイトツアーなど、新しい試みを行っている新江ノ島水族館ですが、クラゲを見に行くというのも素敵なのでは。
相模湾大水槽など見どころたくさん

新江ノ島水族館でたっぷりクラゲ観察したあとは、車で一気に横浜へ。めざすはもちろん中華街。

多くの中華飯店が建ち並ぶ中華街ですが、冬季ならではのメニューを楽しめる「冬限定のおすすめ料理」が評判です。

たとえば華都飯店では豚肉やイカ、エビ団子に野菜が入り、醤油ベースの辛ダレで食べる「石頭(スートォ)火鍋」。廣東飯店では身体が温まる「生ガキの五目鍋」。四五六彩館では先代より受け継いだコラーゲンたっぷりの魚だしスープをベースに、鶏ガラベースのぴりりと辛いスープに野菜や魚介類たっぷりな「孫家火鍋」。そのほかにも梅蘭酒家の「上海蟹の紹興酒漬け」など、冬ならではの味が楽しめます。

駐車場も整備されていますので、水族館の帰りに立ち寄るにはぴったりの食のエリアでしょう。
冬限定メニューを楽しむのもいいですが、食前酒とともにクラゲを忘れずに。あのコリコリした歯触り、ついつい紹興酒が進みます。ただし、運転の方はソフトドリンクで、が鉄則ですよ。

見て楽しんだあとは、その味を中華街で味わう。なんだか残酷ですが、これも人間の煩悩。見てよし、食べてよしのクラゲってすごい生物ですよね。願わくば、環境破壊も原因のひとつと言われる巨大クラゲさえ発生しなければいいのですが……。

◎水族館の新しい魅力を発信
新江ノ島水族館/http://www.enosui.com/
◎クラゲの展示に定評
鶴岡市立加茂水族館/http://www.shonai.ne.jp/kamo/
◎中華街は事前にチェック
横浜中華街オフィシャルサイト/http://www.chinatown.or.jp/
< PROFILE >
石井 喜代美
ご主人がアウトドア・旅行雑誌の編集者をしており、その関係で国内外の旅に同行。ブランドショップより地元の市場、高級レストランより庶民の味、そして動物園と水族館には必ず行く主義だとか。キャンプや温泉にも詳しい。
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